代表世話人挨拶【第17回 循環器Physical Examination講習会】

第17回循環器Physical Examination講習会へようこそ

みなさん、循環器physical examination講習会へようこそ。本講習会は2003年に故吉川純一先生が創設された勉強会で今回17回目を迎えます。循環器領域の身体所見を中心に救急、在宅、感染症あるいは呼吸器などの領域も取り上げて日常臨床に活かせる講義をそれぞれの分野の実力者にしていただいております。いうまでもなく身体所見は診察の基本中の基本です。身体所見が考えるべき病態や次に行う検査を示唆してくれます。いくら画像診断万能の現代でもめくらめっぽうに画像をとっていては的確な診断には至りません。身体所見はこれら高度画像診断の補助的な役割を果たします。しかし、それだけでは面白くありません。時として身体所見が最大の決め手となって診断に至ることもあります。そして自分のとった身体所見が見事に他の所見とあっていたり、さらには他の検査所見を凌駕して病態と合致していた時はうれしさがこみ上げてきます。これを皆様に是非体感していただきたく思っています。
本講習会は昨年から少し趣を異にしました。講義や典型的な症例提示に加えて少しマニアックな症例提示と研究編を始めました。これまでは『身体所見を学ぶ会』『典型例を知って臨床に活かせるようする講習会』でした。しかし、現場で遭遇するのは典型例よりもいろいろな病態が複雑に絡みあった例が多いと思います。そんな症例こそ、身体所見が有用ですしその病態を身体所見から解きほぐしていくのは楽しい作業です。また、身体所見も新しい発見があります。いつまでも30年前、50年前の所見をなぞっているだけでは面白くありません。今回も研究編として心音から心臓再同期療法の効果を評価したり、心尖拍動の意味を考えなおしたり、身体所見を心リハに用いた発表が予定されています。身体所見の新たな一面、『進化するphysical examination』を体感して頂ければと思います。
本講習会で皆様が身体所見の面白さ、有用性を実感していただき、何より楽しんで頂ければこれ以上の幸いはありません。宜しくお願い致します。

2019年秋
室生 卓

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