当番世話人ご挨拶【第12回 聴診のススメ】

『第12回聴診のススメ』の開催にあたって

はじめに,我々『循環器physical examination講習会』グループが開催する『第12回聴診のススメ』にご参加いただき心から感謝申し上げます.
さて,身体所見の診察が心血管疾患の診断において重要であることは言うまでもありません.心エコー図検査の偽陽性結果や偽陰性結果を正す根拠となることもあるほどです.例えば,心雑音が聴取されないような僧帽弁逆流がカラードプラ法で重症であるとか,頸動脈拍動が遅脈であるような大動脈弁狭窄症が定量評価で軽症であるとかといった評価がされている場合には,心エコー図検査結果が間違いだと思ってよいでしょう.かくも重要な身体所見診察ですが,いざ実践するとなると,習熟が難しい,教育が難しい,生の情報であるため共有することが難しい,といった色々な困難が立ちはだかります.その結果,十分に普及していないのが現状ではないでしょうか.聴診を全くしない(できない?)内科医もいるようです.高齢患者で重症の大動脈弁狭窄症が突然発見されることがありますが,本来こういうことがあってはいけないわけです.ちょっとでも聴診をしていれば,『何だか心雑音が聴こえるな』ということから大動脈弁狭窄症の存在に重症となる以前に気が付くことができたはずです.医師のみならず心エコー図検査に関わるソノグラファーにとっても全く同じ理由で身体所見診察がとても重要であると我々は考えています.
とにかく,まず診察してみなければ始まりません!本会では,循環器身体所見診察の第一歩を皆さまに踏み出していただくためのベーシックコースを構成いたしました.さらに知識・経験を深めるためには,我々が年1回,2日間コースで開催している循環器physical examination講習会にもご参加いただきたく存じます.次回の第16回は2019年1月19-20日に神戸で開催予定です.本会(聴診のススメ)がベーシックコースあるいは入門編だとすれば,神戸での循環器physical examination講習会が発展編あるいは実践編ということになります.また,9月15-16日には神戸のみどり病院にて『第2回physical boot camp in Kobe』を開催予定です.こちらへも是非ご参加ください.
現場で患者さんを実際に診察することが何よりも勉強になるのは間違いありません.しかし本会では,FMラジオを用いた実際の心音聴取,ビデオを用いた視診や触診のデモンストレーション等,可能な限り現場に近い環境を再現した講義を展開します.きっと明日から『Bedsideに行くのが楽しみになります!!!』

当番世話人 大阪市立総合医療センター 循環器内科 阿部幸雄
企画担当 兵頭内科ハートクリニック 兵頭永一
代表世話人 みどり病院心臓弁膜症センター内科/院長 室生卓

開催日:2018年 7月1日(日)
会場: 大阪市立総合医療センター さくらホール
こちらから詳細をご確認ください。http://physicalexamination.jp/workshop02/

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