先日、大阪市立総合医療センターさくらホールで開催されました【2019聴診のススメ大阪】に当講習会でもご協力いただいております、ヴァイタリー様よりご紹介頂き、医学部生を対象としたスカラシップ枠で大学教員からの推薦を受けた京都府立医科大学より稲葉哲士さん、松村啓良さん、山口智生さんの3名に講習会に参加して頂きました。
3人の受講レポートを以下に紹介いたします。
稲葉哲士さん 6年生
本講習会に参加を希望した理由、きっかけ
「循環器PhysicalExamination講習会」に昨年度参加させて頂き、大変勉強になった一方で、基本的な聴診に関する知識と経験の不足を実感したため。
受講後の感想(よかったプログラム、内容・学べたこと)
学生でもとっつきやすい基本からスタートする内容で、大変良かったと思います。「Physical Examination講習会」と同様、聴診に留まらず身体所見にかんする言及があった点が素晴らしいと思いました。心尖拍動に関する内容が個人的には最も興味深く、心尖拍動の持続時間と位置が、診断のみならず前負荷や後負荷といった生理学的な話題にまで関連するというレクチャーの流れは、まさに垂直統合教育といった様相で、大変印象的でわかりやすかったです。
今後の学生向けプログラムに求めるもの
今回の内容は学生にとってもとても有意義なものだと感じました。強いて言うならば、学生向けという観点からは、多職種シンポジウムはあまり教育的ではないかもしれません(あくまで「学生にとって」という意味で、とても面白い取り組みだとは思いました)
現実的ではないかもしれませんが、聴診シュミレーターを使った学生小グループでのクイズ/診断セッションなど面白いかもしれません。
その他
前回に引き続き、わがままにも2回もスカラシップ枠で参加させて頂き本当にありがとうございました。
勉強になりました。
松村 啓良さん 5年生
本講習会に参加を希望した理由、きっかけ
昨年度神戸で開かれた「循環器Physical Examination講習会」に興味があったが行けなかったところ、先輩が今回の「聴診のススメ」に誘ってくれて、是非参加してみたいと思ったからです。
受講後の感想(よかったプログラム、内容・学べたこと)
どの講義もよかったですが、聴診だけの講習会なのかと思っていたら、頸部の診察等についても教えていただけました。後半の症例検討で、聴診とその他の教えられた診察法が有機的につながって、診断が行えて、生きた知識・知恵になりました。
今後の学生向けプログラムに求めるもの
基本的なことを身体に叩き込むほど繰り返してほしいと思います。
その他
今回参加できてとてもためになりました、大変ありがとうございました。
山口 智生さん 5年生
本講習会に参加を希望した理由、きっかけ
学生実習でルーチンとして聴診することは多いが、所見について良くわかっておらず、雑音が聞こえているのかどうかすらわかっていない状態であった。しかし、自分で勉強しても良くわからず、困っていた。ちょうどそのような時、稲葉さんからこの会を紹介され参加することとなった。
受講後の感想(よかったプログラム、内容・学べたこと)
この会で良かったと思うポイントは一から聴診について学ぶことができたところだ。特にⅢ音Ⅳ音と他の雑音との区別の方法は本で読んでいても全然わからないところであったが、今回の講習会でよくわかった。また、循環器疾患で起こる兆候について今までは文字だけの理解であったのが動画付きで学ぶことができ、イメージが湧いたのも良かった。また、多職種座談会は他の職種の方がどのように仕事をしているのかわかり、大変面白かった。
今後の学生向けプログラムに求めるもの
今回の講習会のように初歩の初歩から、聴診について教えて頂けることと、病院での実習に持って帰れるか何かが明確にあることが良いなって思います。また、多職種座談会はとても興味深いものだったので、ほかの職種の学生とも話ができる機会があればいいなと思います。
その他
今回はこのような講習会に参加させて頂きありがとうございました。とても貴重な経験となりました。今回の講習会で学んだことを生かして病院実習をしていきたいと思います。本当にありがとうございました。