【第15回循環器Physical Examination講習会】10月29日(日) 4.実践編 4-3『TAVI時代におけるphysical examinationの重要性』
座長 黒木 茂広(新上三川病院)
座長 兵頭 永一(兵頭内科・ハートクリニック)
演者 渡辺 弘之(東京ベイ 浦安市川医療センター ハートセンター循環器内科)
TAVIは、大動脈弁狭窄(AS)に特化した新しいカテーテル治療で、虚弱、高齢の高度大動脈弁狭窄を対象としている。デバイスの技術的発展や術者のスキルアップは、その適用範囲を拡大しつつある。
一方、高齢者の弁膜症症例は、病態が比較的緩徐に進行し、同時に活動性が低下するため自覚症状がわかりにくいことは稀ではない。もちろん心エコー図はAS診断に決定的な役割を持つが、誰にいつ行うかが課題となる。これらの課題は未治療の高度ASの増加に結びついており、実はこのような事実はTAVIが導入される前から解決されていない。
Physical examinationは、この課題を解決する手段として再認識されつつある。すなわち、無症状でも積極的に身体所見をとることで、AS発見の機会を増やし、心エコー図検査につながる流れを作ることができる。そしてASのphysical examinationでは頚動脈拍動と心尖拍動、収縮期雑音が最も重要である。
私たちのミッションはASの早期発見であり、そのためには喩え無症候性でも常にASを疑い、積極的にphysical examinationを実践し続けなければならない。
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第15回 循環器physical examination講習会
開催日:2017年 10月28日(土)、29日(日)
会場: 神戸ポートピアホテル 南館1F 大輪田
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