代表世話人挨拶 【第21回 循環器Physical Examination講習会】

代表世話人挨拶
 みなさま、第21回循環器physical examination講習会へようこそ。
 この講習会は循環器領域を中心に実践的に身体所見を学ぶ会です。2003年に発足し今回で第21回を迎えます。
医療の基本中の基本とも言うべき身体所見、physical examinationを見直し、改めて勉強する会です。古くさいと思われるかもしれませんが先人たちの教えを改めて学ぶことは意義があります。
学んでいくといろいろな発見があります。『高度医療のない時代に先人たちがここまで病態を把握していたいのか』、『疾病構造が大きく異なる現代でもこれは通用するな』
『これはまだ報告されていない新しい発見だな』などなどです。一方、今後医療の現場では画像診断がさらに進歩し、AIが広く取り入れられることでしょう。
その結果、患者や疾病へのかかわり方が大きく変化するでしょう。高度医療機器がはじき出した情報をもとにAIが診断を下し、治療方針を決める。そして我々はそれに従うだけ。
果たして我々はAIの下僕となるのでしょうか?答えは当然『No』です。我々は高度医療機器やAIと対等な関係を築いていかなければなりません。
そのための最大の武器はphysical examinationです。磨かれたphysical examinationはしばしば最新医療機器に勝ります。もちろんそれなりの研鑚、修行が必要です。
両者をうまく駆使してより適切な診断を下すのが目的です。
 本講習会が皆さんの明日からの臨床のお役に立てればこれに勝る幸いはありません。

令和6年2月
循環器physical examination研究会代表世話人 室生 卓