この度、循環器Physical examination研究会の新世話人にご就任頂きました、心臓病センター榊原病院 林田晃寛先生よりご挨拶を頂きました。
画像診断が主流となっている現在、身体所見の重要性は低下したかのようです。しかし、身体所見をしっかりとって画像診断を行うことで見逃しが減り、病態生理も理解しやすくなります。身体所見をマスターしたとしても診療報酬に結びつくわけではないですが、詳細に検討することで、患者さんとの信頼関係も強くなることも良く経験します。
循環器の各種講演会は、毎週のように行われていますが、薬剤の使用方法や、ガイドラインについての説明が中心であり、実際の患者さんをどのように診断、治療すべきかを直ぐに応用する事は難しいです。本講演会は、健診や、日常診療をイメージしやすいように実際の症例を通して、問診、身体所見、画像所見を供覧しながら、身体所見の面白さを共有することを目的としています。
講習の中で、実際の患者さんのビデオ画像や、聴診(無線の聴診システムを採用し、実際の聴診心音がリアルに体験できます)を用いていますので、明日からの診療に有益な情報がたくさん得られる事でしょう。
心臓病センター榊原病院
林田 晃寛