これまで大阪、東京、福岡で開催されてきた「聴診のススメ」を仙台でも新たに開催することとなりました。
視診、触診、聴診は、目の前の患者さんを的確に診断して迅速な治療を行うのに不可欠なスキルです。視診、触診は特別な道具なく実施することができ、聴診するための聴診器は、医師のみならず看護師や検査技師など医療従事者には最も身近な診療ツールの一つです。
身体所見は循環器専門医のみならず、非循環器専門医、かかりつけ医、若手医師・研修医・学生、看護師/技師をはじめとするメディカルスタッフに皆にとって身に付けて役に立つスキルです。
東北地方では、地域の特性に加え震災後さらに医師・メディカルスタッフ・医療資源の不足が問題となっています。地域医療/総合診療の重要性が増している東北地方でこそ,聴診をはじめとする身体所見は重要かつ有用なはずです。しかし聴診をはじめとする身体所見の取り方は、教えることが難しく、十分使われてこなかったかもしれません。
聴診のススメでは、長年にわたる教育活動により、豊富な音源とともに聴診のスキルを初心者にもわかりやすく伝えるノウハウがあります。本講習では、身につけておくべき聴診をはじめとする身体所見観察のコツを1日の講習にギュッと濃縮してお伝えし、さらに多くの心音や心雑音を聴診器型のイヤホンで体験していただきます。
各都市での講義の内容は基本的に同じですが、「聴診のススメ仙台」では、多くの診療科、職種、あるいは学生の皆さんが、地域の中で身体所見を活かしていけるように、所見をより丁寧に確認しながら身に付けられるように心がけます。
皆様の参加を心からお待ちしております。
大原 貴裕
開催日:2020年8月23日(日)
会場:東北医科薬科大学福室キャンパス プラタナスホール
参加費:一般12,000円/学生6,000円
定員:150名